妻の誘惑 完全なる性感帯

2012年公開

◆スタッフ◆

製作……………オフィスコウワ

提供…………XcesFilm

脚本……………佐々木尚

1994年『股がる人妻たち』より

監督……………上垣保朗

撮影……………松尾研一

照明……………白石宏明

音楽……………伊藤善之

編集……………金子尚樹

助監督……………添田克敏

現像……………東映ラボテック

◆キャスト◆

藤森志津子……………小泉ゆか

松本道代……………吉行由美

真理絵……………福乃くるみ

藤森美香……………東田やこ

三浦誠……………白都翔一

滝本幸一……………真央元

松浦浩平……………中根徹

松本勇樹……………東田かんろう

◆解説◆

「残酷・少女タレント」他、数々のロマンポルノ作品で男たちのハートをくすぐつた、あの『小泉ゆか』が、エクセスに初主演!

愛くるしい笑顔と小柄な肢体の可愛い少女・『小泉ゆか』が、妖艶な感じがたっぷりと匂ってくるほどイイ女に変身した。運命のいたずらに流され墜ちていく人妻の性と苦悩をみごとに演じた本格的な濡れ場もずっしりと見応えがある。大人のオンナに酔いしれて腰がフラフラになりたいという方には、絶対オススメの『小泉ゆか』です。

こってりとした絡みで定評な吉行由美と福乃くるみも巨乳を揺すりながらの大熱演。

そして、監督は、あの「ピンクのカーテン」を始めとする数々のロマンポルノ作品を手がけた上垣保朗。

監督も女優も、超豪華メンバーでお送り致します。どうかご期待下さい。

▼ストーリー▲

食事をしている美香と美香の母親の藤森志津子、そして家庭教師の誠。志津子は一年前に夫と離婚した。原因は大の女癖の悪さであった。志津子は今まさに女盛りといって良く、体中から女の色気といったものが漂っていた。誠は友人の滝本の紹介で藤森家に来て一ヶ月になる。誠は家庭教師でこの家を訪ねてくる度に志津子への恋心が増し、熟い思いと不安が高まっていった。そんな誠の心中を知らない志津子は、近くに相談相手がいないため、誠にいろいろな相談を持ちかけてくるのだった。じっと志津子の瞳を見ていると誠はたまらなくなる時があった。

友人の滝本も同じく家庭教師をしている。ただ誠と違うところは、子供の母親・松本道代と体の関係があった。その上寝る度にお小遣いをもらっていた。

道代は滝本と合う時は、一分も無駄にしたくないという様子でラブホテルに直行する。ラブホテルに入ると道代はすさまじいばかりの貧欲をむき出しにする。滝本とのデートの費用は道代の亭主の安月給から出ているため、道代は滝本とのSEXで元をとろうと必死だった。

飲みに行った滝本は道代のえげつなさを誠に話す。誠は志津子への思いを滝本に話す。滝本は化石のような誠の純愛を笑う。「家庭教師のバイトなんていくらでもあるさ」といって、道代に飽きた滝本はソロソロ別れようとしていると告げた。

志津子の夫・松浦浩平はひとりで酒を飲んでいた。愛人・真理絵の帰りを待っていた。妻と離婚をしても結婚をしてくれない浩平の煮え切らない態度に愛想をつかした真理絵は、もう三日も部屋に帰って来ない。そんな真理絵を浩平はただ待っているだけであった。

久しぶりに帰って来た真理絵は、浩平の顔を見ると不機嫌になる。真理絵に何を言われても浩平は、真理絵を愛していた。浩平は激情する真理絵を押し倒し、欲望のままSEXする。体をいくら重ね合っても、もうふたりの間に埋めることの出来ない溝があった。真理絵は罵声を浴びせ出て行った。

滝本の話に影響された誠は、思い切って志津子に自分の思いを打ち明けた。一瞬呆然となる志津子だが、誠を嫌いではない。ついにふたりは結ばれた。今までの思いを若い肉体でぶつける誠。控えめではあるが志津子の体は誠の固い息吹をしっかりと受け入れた。

滝本はしつこい道代の誘いで渋々ホテルへ向かった。そこで道代への心変わりが思いがけない変化で体に現れてしまった。滝本のモノが男として通用しなくなってしまった。役に立たなくなった滝本のモノに「金を返せ」と言い出す道代だった。滝本は焦った。しかし、役に立たなかった滝本に、道代は別れを告げた。

真理絵に捨てられた浩平は、志津子を突然訪ねた。すさんだ生活が浩平の風貌を変えてしまった。「もう一度やり直したい」と強引に迫られ、求められるままに志津子は体を開く。志津子にとってなんの喜びも感じないSEXだった。その時、誠が家を訪ねて来て、見知らぬ男に抱かれている志津子を見てしまった。

その後、志津子の家に誠はやって来なかった。ある日、誠の代わりだといって滝本が訪ねて来た。誠から志津子と見知らぬ男の情事のことを聞いた滝本は、道代にののしられた腹癒せを志津子ではらそうとやって来た。子供の勉強を見終ると、志津子に襲いかかる。簡単に受け入れるとたかをくくっていた滝本に激しく抵抗する志津子。そんな志津子に、滝本は「これは誠が決めたことだ」と嘘ぶくのだった。

誠はまだ志津子を忘れられなかった。あの男と絡み合っていた志津子の哀れんだ目は何を物語っていたのか。志津子は淫売だと思い込みたくても、あの品性のある笑顔が忘れられない。好きと嫌いのはざまで身も心もくたくたになっていた。

そこへナイフを持って飛び込んで来る志津子。その様子は尋常でなかった。滝本が志津子の家に行ったことも、滝本がレイプしたことも、何がなんだかわからなかった。人が変わったような志津子をやさしく抱きしめる誠。ただ志津子を落ち着かせるためには抱き合うことしかなかった。

「さよなら」といって出て行った志津子は、誠の前ににはニ度と現れなかった。