色狂い天国 止まらない肉宴

2011年公開

◆スタッフ◆

製作………獅子プロダクション

提供…………XcesFilm

脚本……………佐々木優

1993年『美尻調教 もう許して』より

監督……………橋口卓明

撮影……………小山田勝治

照明……………伊和手健

編集……………酒井正次

助監督……………田尻裕司

スチール……………佐藤初太郎

録音………………銀座サウンド

現像……………東映ラボテック

◆キャスト◆

佐藤美歩……………菊池麻希

木村早苗……………井上あんり

野村恭子……………梶原恭子

船橋清隆……………荒木一郎

加藤……………小林節彦

桑原茂樹……………山口健三

◆解説◆

男の夢は、死ぬまででいいから一回でも凄い名器に出会うことである……

○ミミズ千匹とは、中の壁が蠢めきつつ縮めつける感じが良い。

○カズノコ天井とは中の壁上部の感触が良い。

○そして三段俵締めとは、入口・中壁・奥の三段階で締めつけてくる代物

○まんじゅう××とは、ふっくらして柔らかい感触がたまらない。

と名器にも色々微妙に違いがあるが一つだけ同じなのは、全てキモチが良い事なのである。そんな、夢の名器作りを目指しセッセと励む二組のカップルの涙ぐましいお話。

主演には、元看護婦のボディコンギャル菊池麻希が得意のすすり泣きファックで過激に乱舞。何といっても、彼女の美乳と美尻だけを拝むだけでも男冥利に尽きるというものです。そして、ますます女らしさに磨きがかかった井上あんりと巨乳ギャルの梶原恭子。

監督には、デビュー以来着実に力を付け若手のホープにまで成長した橋口卓明。この映画を参考にあなたの奥さん・恋人を調教してみては?

◆ストーリー◆

週末に美歩のマンションにやってきた茂樹は、慣れた手つきで美歩を抱く。美歩の形のいいヒップを眺めながら、優しく愛撫する茂樹。感じているけれども何か物足りなさを、最近美歩は感じていた。

社内恋愛にも二つのタイプがある。会社で上司が見ていようが、同僚が見ていようがおかまいなしにイチヤつくタイプ。もう一つは、会社の中では他人を装い、プライベートになると恋人同志というふうに割り切ったタイプがある。美歩と茂樹は後者のタイブであった。同僚の早苗は前者のタイプで、美歩の前でもBFの清隆とイチヤついていた。美歩にはそんな二人がうらやましくて仕方がなかった。けれども早苗には早苗の不満があった。

「あたしと清隆なんて、もうマンネリじゃない。最近セックスも刺激がなくてつまんないしさ…」

その言葉を聞くと、美歩にも思いあたることがある。茂樹とセックスしていても、初めのころのような絶頂感を味わうことがなくなった。早苗は清隆との倦怠期を乗り切る方法は、他の男とセックスすることだと言う。早苗の話を聞いているうちに「私たちもこのままじゃいけないわ」と美歩は思って来た。

帰る途中に寄った古本屋で「女体開発奥義」という古びた本を見付けた。読み始めると興味をそそられる話がたくさん載っていた。その本の目的は『どんな女性も名器にする』というものだった。読み出すと止まらなくなった。『私も名器になれるのかもしれない』と思った美歩は、名器づくりの方法を試してみたくなった。

会社で茂樹に話をしようと思ったが、仕事以外の話がなかなかできない。部屋に帰った美歩は、雑誌に載っているテレクラに電話してみた。待ち合わせに来たのは、さえない中年のサラリーマン風の男・加藤だった。

美歩は、本を出して、名器づくりの方法を試してみようと思った。ところが、若くて可愛い美歩を抱けることで胸が一杯になっている加藤には、美歩の話など耳に入らない。衣服を剥ぎ取り、むしゃぶりついた。目的は挿入するだけとばかりに突進してきた。自由を奪われ、犯されるようなセックスに、美歩は茂樹とのセックスでは味わえないものを感じていた。

週末に茂樹が来た時に、美歩は名器づくりの実践を試みた。「どうせやらせの本だよ」とバカにしていた茂樹だったが、本の指示に従っていろいろな体位を試していくと、二人は今までにないエクスタシーで失神しそうになった。茂樹は何度も美歩を求めようとしたが、厳しく止められた。本の注意書きに『一日二回以上のセックスは慎むべし』とある。これを守らないと大変なことが起きると警告してあった。

美歩の留守中に訪ねて来た早苗は、テーブルの上に置いてあった『女体開発奥義』を見付けた。ペラペラとめくつてみると、名器づくりの方法が載っていた。早苗は、美歩に内緒でその部分をメモってしまった。

清隆の待っているマンションに帰った早苗は、さっそくメモを見ながら名器づくりにとりかかった。あまりの気持ちよさに何度もセックスしてしまう二人であった。早苗は、あの注意書きを見ていなかったのだ。

茂樹は名器づくりを始めてからセックスが気持ちよくて、何度でもしたくて仕方がな。けれども美歩は一日一回のセックスしかさせてくれない。そこで街で声をかけた女子大生・恭子をホテルに誘い、名器づくりを試してみた。けれども美歩の時のようにうまくいかない。そんな茂樹にしびれを切らした恭子は、茂樹を押し倒して股がった。年に似合わない恭子のテクニックに、茂樹は翻弄されていった。

あれから毎日、早苗と清隆は、何かにとりつかれたようにセックスを続けていた。美歩と茂樹は本に忠実にセックスをしていたので、日増しに感度が良くなっていく。それに比べ、早苗と清隆は、食事も寝る時間も惜しんで朦朧としながらも性欲にもてあそばれていった。もう誰かの力を借りなければ、二人の体は離れられなくなっていた。

早苗からのSOSでかけつけた美歩と茂樹は、全裸でうつろな目をしている二人を見て呆然とする。早苗から例の本を盗み読みした結果が、このような状態にした原因と知り、美歩と茂樹は驚いた。あの本に書いてあった警告通り、性欲の亡者になってしまった早苗と清隆を見ていると、一歩間違えば自分たちもこうなったかもしれないと思うと、ゾッとした。

部屋に帰った美歩と茂樹は、あの本をあわてて捨てた。その後の美歩と茂樹は、本がなくても感じるセックスができるようになった。