喪服妻の誘い尻

2009年公開

◆スタッフ◆

製作:フイルムハウス/提供:Xces Film/監督:勝利一 2002年「三十五才喪服妻 通夜の暴行」より/脚本:国見岳士/撮影:創優和/照明:野田友行/編集:金子尚樹/録音:シネキャビン/助監督:竹洞哲也/スチール:加藤彰/ヘアメイク:柏野未穂/現像:東映ラボテック

◆キャスト◆

田中春子:亜崎晶/鈴木明美:佐々木基子/山田夏子:中渡実果/田中昭三:前川勝典/山田一郎:千葉誠樹/佐藤浩二:銀治

◆解説◆

 問答無用!お通夜の晩になりたて未亡人を見かけたら、有無を言わずに押し倒せ!!社交辞令のどんなお悔やみの言葉より、慰めるのには効果的面!!貞操を守ります……。と、いわんばかりの顔とは裏腹に、きっと男の温もりを欲しがっているはず。今夜は一番寂しい夜だから、脳天を付くほど滅茶苦茶にしてやって下さい!!

 そんな喪服妻に亜崎晶。グラビア、Vシネマで活躍中の彼女。

白いもち肌が喪服の黒を引き立てる。顔に似合わず意外な巨乳のギャップに、暴行する喜びも倍増!!足袋を履いた足を高々と抱えられ、夫の棺の前で次々と男たちと絡んでいく姿には、とてつもない不謹慎さ感じる。

 監督には勝利一。この年にして未亡人となった人妻の心境をうまくとらえた作品に仕上げた。 

◆ストーリー◆

 とある商店街。お好み焼き屋を営む田中春子と夫の昭二は商店街組合の会長の告別式の帰り。昭三は何やら不機嫌である。それは、慌て者の春子が香典の中身を入れ忘れて恥をかいたからである。家に帰ると、夫婦ゲンカの末、強引に交わる昭三。そして、釣竿を片手にプイっと出ていく。

 春子は店に出て開店の準備を始める。いつも、塩と砂糖、日本酒と酢を間違えて失敗ばかりしているので気をつけるが、ちょくちょくとやってしまい客に反感をかうこともしばしばである。店を覗き見ている何者かがいる。気がつかない春子。そこへ、アルバイトの鈴木明美がやってくる。春子は明美に留守を頼み買い出しにいく。それとすれ違いに酒屋の佐藤浩二か配達にやってくる。明美は主婦でありながら、この佐藤と浮気をしている。今日も店の中で・・・。

 買い出しの帰り土手を歩く春子。川ではいつものように昭三が釣り糸をたれている。釣仲間の橋本も一緒にいる。店に戻るよう昭三を促す。昭三も毎度のことで渋々釣竿をしまう。

 客足もそこそこ、お好み焼きを焼く昭三。いろいろとこだわりかある。客の中に春子の妹、夏子の旦那、山田一郎がいる。夏子が出産で帰郷しているため山田はこの店にときどき食べにきている。

 店も終わり帰宅する春子と昭三。明日は休みである。昭三は渓流釣へ行く準備をする春子はそんな夫に不満をもらす。そして、また夫婦ゲンカ。その後で枕をともにする二人。

 一人昼食を食べる春子。誰かが覗いている。気づかない春子。覗き魔は家に侵入しようとする。が、そこに電話が鳴る。受話器を取った春子は呆然と立ちすくむ。それは一緒に渓流釣に行った橋本からであった。昭三が足を滑らせて崖に転落し、意識不明の重体だという。

 そして、葬式。

 愛用の釣竿を前に沖き崩れる春子。事故の状況を説明する橋本。また、何者かが覗いている。そこへ、山田が駆けつけてくる。橋本は後でまた来ると言って一旦帰ってゆく。慰める山田、だが豹変して春子に迫る。拒絶する春子。そこへ、夏子がやってくる。体を翻し春子から離れる山田、衣服を整えて夏子を玄関に引き留める。やがて春子が部屋から出てきて、店に行ってくると言い出てゆく。

 店で一人佇む春子。昨夜、昭三がやりのこしたままの洗い物などがそのまま残っている。また、覗きの視線。そこに酒屋の佐藤がやってくる。ご愁傷様でしたと神妙な佐藤。だか、やつれた春子に色気を感じ佐藤は思わず春子に襲いかかる。もはや抵抗する力もなくやられるままの春子。

 家では、こともあろうに山田が夏子と絡んでいた。数ヵ月間、我慢していたものがここで一気に噴出する。

 店ではやり終わった佐藤が、明日、田舎に帰るのでどうしても最後に恋心を抱いていた春子と…。 

 それから数ヵ月後。川で釣をしている春子の姿があった。

亜崎晶


亜崎晶

佐々木基子

中渡実果